尿素配合のクリームは、体の黒ずみに効果はあるのでしょうか?
また、膝や肘、おしり、脇、デリケートゾーンやくるぶしなど、黒ずみのできやすい箇所のうち、どこに使用することができるのでしょうか?
尿素とは?黒ずみに効果あるの?
尿素とは、保湿作用のある成分で、私たちの体から出る汗などにも含まれている天然の成分です。
水によく馴染む性質や、タンパク質の構造を壊す性質があるのが特徴です。
肌の角質は、ケラチンと呼ばれるタンパク質でできていますが、尿素は、このタンパク質の構造を壊すことができるのです。
そのため、ガサガサに硬くなった角質がはがれ、つるつるな新しい肌に生まれ変わります。
つまり、尿素には、肌の角質を溶かすピーリング効果があるということです。
古い角質の中には、ターンオーバーが乱れ、メラニンが剥がれ落ちずに残ってしまったものもあります。
これが黒ずみの正体なんですね。
尿素が古い角質を分解してくれることにより、メラニンも一緒に分解され剥がれ落ちるので、黒ずみ解消の役に立ちます。
黒ずみケアにおすすめの尿素配合クリーム4選
①ケラチナミンコーワ 尿素20%配合クリーム
肘や膝・くるぶしの角質のたまった黒ずみに効果的。
20%尿素配合で、体の中にある水分を肌にとり込み、乾燥しないみずみずしい肌に導きます。
尿素の皮膚をなめらかにするピーリング効果でつるつるすべすべな肌を実感できます。
ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリームの口コミは?
二の腕のぶつぶつと、おしりの黒ずみに使ってます。保湿クリームと思うと少し値段が高い感じがしますが、効果を考えるとコスパは良いと思います。
尿素は使い続けるものではないと思うので、しばらく使ったら休んで、また気になったら使う、という使い方をしています。(出典:アットコスメ)
くるぶしの角質と黒ずみによく効きます。40代になってから、かかとや膝もガサガサがひどい。サンダルをどうしてもはきたくて、ケアに励んでおります。
ケラチナミンはなかなかいい仕事してくれます。肌の手触りがよくなって、黒ずみも目立たなくなってきています。(出典:アットコスメ)
乾燥の季節はこれがないと乗り切れません。かかとの荒れで、ストッキングが破れるのも防げるし、肘や膝もつるつるでいられます。(出典:アットコスメ)
②資生堂UREA尿素10%クリーム
尿素10%配合で、硬くなったひじやひざ、かかと・くるぶしなどを柔軟にするクリームです。
手ごろな価格も魅力。
資生堂尿素10%配合クリームの口コミは?
ひざ・ひじ・かかとに使っています。夜塗って寝ると、朝つるつるになっています。黒ずみも少し薄くなりました。(出典:アットコスメ)
ワセリンのようなべたつきがないのがいいです。なのにしっとりすべすべになりますね。私はひざとくるぶしに塗っています。蓋も回すタイプでなく、使いやすいです。(出典:アットコスメ)
さらっとしていてニオイもないのがいいです。お風呂上りにひじとかかと、ひざに使用しています。ガサガサで黒ずんでいたのもよくなりました。(出典:アットコスメ)
③クロキュアb
尿素20%配合。黒ずんだ角質を除去し、肌をなめらかにします。
また、トコフェロール酢酸エステルが血行を促進し、ターンオーバーを整えます。
炎症を防ぐ「グリチルリチン酸ものアンモニウム」も配合。
クロキュアの口コミは?
膝の黒ずみに効果ありました。使用感はさっぱりしているので、クリーム系のべたつきが嫌いな私でも使うことができました。(出典:アットコスメ)
子供に、肘が「すごい黒いね!」と言われて慌てて使い始めました。さすがに一本ではきれいになりませんが、若干黒ずみが薄くなってきたような気がします。
ひざやかかとにも使ってみたいと思います。(出典:アットコスメ)
まだ20代なのに、くるぶしの黒ずみがひどくて、これはいかん!と思って使い始めました。
1本使い終わるころに、なんとなく黒ずみに効果が出てきました。いい感じなので続けてみたいと思います。(出典:アットコスメ)
④フェルゼアHA20クリーム
尿素20%配合。
尿素配合のクリームはざらざらしたり、肌なじみがよくないものも多いですが、フェルゼアは独自の技術で尿素を溶かし込み、なめらかな感触なのが特徴。
抗炎症成分・血行促進成分も配合。
フェルゼアHA20クリームの口コミは?
いろいろな尿素配合クリームを試していますが、私にはこれが一番あっています。
くるぶしと膝の黒ずみが冬季になるとひどくなりますが、これのおかげでつるんときれいな肌を保てています。(出典:アットコスメ)
ひざ・ひじ・すね・かかと・くるぶし、とあらゆるところがガサガサで黒いのですが、フェルゼアを塗ると、乾燥をまず感じなくなって、続けていると色も少し明るくなってきます。効果あると思います。(出典:アットコスメ)
私はおしりの黒ずみと肘に使っています。1個使い終わったときにはかなり改善されましたよ。(出典:アットコスメ)
尿素の危険性は?使用するなら、必ず知っておきたいこと。
タンパク質を分解する作用があり、ピーリング効果の高い尿素。
ガサガサに古い角質が厚くなっている箇所に使うと、つるつるな肌が現れ、その効果には驚くでしょう。
しかし、その現れ出たつるつるの肌は、生まれたばかりのまだ未発達な、もろい肌です。
あまりにつるつるな肌に感動して、尿素が配合されているクリームで毎日ケアを続けると、必要以上に肌を痛めつけてしまうことになります。
尿素配合のクリームを利用するのは、あくまで「ガサガサに角質がたまってしまっている肌のみにする」のが好ましい使い方です。
また、尿素は名前からも推測できるように、分子に「アンモニア」を持っています。
クリームが古くなったり、保存方法が悪いと、アンモニアが生成されてニオイが発生することも。
また、アンモニアはアルカリ性なので、肌には刺激となり非常に危険です。
そのため、尿素配合のクリームは、保存方法には特に注意する必要がありますし、開封後はなるべく早く使用する必要があります。
尿素は、膝や肘、おしり、脇、デリケートゾーンのどこなら使える?
尿素配合のクリームは、体のどのパーツなら使ってもよいのでしょうか?
パーツごとに、考えていきたいと思います。
尿素配合のクリームは、膝や肘の黒ずみに使ってもいい?
膝や肘、くるぶしは皮脂が出にくいため、乾燥しやすい箇所。
さらに、肘はいろいろなところに置いたり、毎日の生活で「膝をつく」という動きも何度もしますよね。
肘や膝はそのたびに刺激を受けています。
肌は刺激を受けると分厚く・硬くなっていく性質があります。肘や膝のガサガサに角質がたまった黒ずみには、尿素クリームでのケアは最適。
分厚くなったメラニンを含む角質が分解され、やわらかい肌を手に入れることができます。
ただ、何回か尿素配合クリームでケアして、肘や膝の手触りが「ガサガサ」でなくなり、ほかの肌を同じような「なめらかな状態」になったら、尿素配合クリームでのケアは中止しましょう。
なぜなら、角質がたまっていない状態で、ピーリング効果の高い尿素を塗ると、肌に必要以上に刺激を与えてしまうからです。
肌がなめらかな状態でもまだなお、黒ずみが気になるようなら、尿素ではなく、メラニンにアプローチする「美白成分の配合された黒ずみ解消クリーム」を使用するようにしましょう。
おしりの黒ずみに尿素配合のクリームでケアできる?
おしりとひとことで言っても、パーツによって考え方が違います。
肛門周辺のデリケートゾーン(Oライン)とその他の部分とでは肌の薄さが違いますので分けて考えましょう。
① おしり「Oライン」の部分の黒ずみに尿素クリームでケアできる?
おしりの肛門周辺のOラインは、皮膚が薄くデリケートな箇所です。
尿素配合のクリームでは刺激が強すぎます。炎症を起こし、さらに黒ずみがひどくなることも。
Oラインにはデリケートゾーン専用の黒ずみクリームを使用することをおすすめします。
② おしりの「Oライン以外の部分」の黒ずみは尿素クリームでケアできる?
おしりの中でも、Oライン以外の部分には基本的には尿素配合クリームでのケアが可能です。
座るときなどに肌負担がかかったり、こすれることによって角質が厚くなっている場合は、ピーリング作用のある尿素配合クリームでのケアが効果的。
おしりのざらつきがなくなり、黒ずみもよくなるでしょう。
脇の黒ずみに尿素配合のクリームは使用できる?
尿素配合のクリームが安全に使えてかつ効果を実感できるのは「角質がたまってガサガサした肌」の黒ずみです。
脇の皮膚はガサガサした角質がたまっているでしょうか?
おそらくほとんどの場合が「ノー」かと思います。
脇の肌は薄く、角質がたまってガサガサになる、ということはあまりありません。
そのため、角質除去効果の高い尿素を塗ると、高いピーリング作用で肌を痛めてしまうことになります。
脇の黒ずみには、尿素ケアは向いていないと言えるでしょう。
デリケートゾーンの黒ずみに、尿素配合のクリームは使える?
デリケートゾーンは、ほかの部分の皮膚と比べてかなり皮膚が薄い箇所です。
角質化してごわごわになるということはまずありません。
尿素の「肌のタンパク質を溶かす作用」はかなりの肌負担になってしまいます。
尿素配合のクリームを塗り続けると、もともと薄いデリケートゾーンの肌がさらに薄くなり、刺激に敏感な状態になってしまいます。
肌のバリア機能が壊れ、しみたりかゆみが出たりなどの原因になり、黒ずみが悪化することも考えられます。
デリケートゾーンの黒ずみには、尿素ではなく、美白成分が配合されている専用の黒ずみクリームを使うようにしましょう。
まとめ
尿素配合のクリームは、角質ケア・黒ずみケアには大変効果を発揮する、便利なクリームです。
ただ、使う箇所がまちがっていたり、「尿素を使うべき肌状態でない場合」に使い続けていると、肌負担になり、黒ずみが悪化してしまうことも大いにあります。
これまで述べてきたことを参考に、使うべき箇所に、使うべき肌状態のときのみ、使用するようにしましょう。
尿素クリームが適さない場合は、美白成分の配合されている「黒ずみ専用クリーム」を使うのがおすすめ。
「尿素クリーム」と「黒ずみクリーム」をうまく使い分けて、より安全かつ効果的に黒ずみケアをしましょう。
