保湿力が高くスキンケアの「蓋」として、多くの女性に愛用されている「ワセリン」。
「デリケートゾーンの黒ずみ」に「ワセリンを塗ること」は効果はあるのか?
使用する前に知っておきたいメリット・デメリットについて考えていきたいと思います。
ワセリンとはそもそも何?
石油の成分から分離されたもので、主としてパラフィン基原油から得られる非結晶性軟膏様物質である。
軟膏基剤として調剤に用いる。また、皮膚保護剤として用いる。
えっ?ワセリンの原料って、石油なの?石油をデリケートゾーンに塗るなんて、なんだかちょっと抵抗あるかも・・・。
ちゃんと精製されているから大丈夫!
医療の現場でも使用されているし、とても安全性の高い保湿剤よ。
小児科でも赤ちゃんの肌荒れ改善に処方されるくらいだから。
ただ、ワセリンにも「純度」が色々あって、デリケートゾーンに使用するにはできるだけ「精製度の高いもの」がおすすめよ。
デリケートゾーンの黒ずみに使用するワセリンは、どんなものがおすすめ?
ワセリンはその精製度の高い順に、以下の4種類に分けられます。
①サンホワイトは最も精製度が高く、見た目も黄みがほとんど感じられない「白色」をしています。
②プロペト、③白色ワセリンの順に少し黄みがかった色味になり、④黄色ワセリンは黄みが強い、最も精製度が低いワセリンです。
ちなみに、薬局などでよく見かける青いキャップのユニリーバの「Vaseline(ヴァセリン)」は黄色ワセリンに当たります。
デリケートゾーンは皮膚が薄く繊細なので、できれば最も精製度の高いものを使用することをおすすめします。
精製度の低いものをデリケートゾーンに使用すると、人によっては湿疹やかぶれ、かゆみなどの原因になる場合も。
肌に刺激が加わると、バリア機能が破壊され、黒ずみが悪化する可能性もあります。
黒ずみケアのために塗ったワセリンで、「黒ずみが悪化した」なんてことになったら悲しいですよね。
また、デリケートソーンに使用するワセリンは、ジャータイプのものだと、使用のたびに手を入れることになり不衛生なので、できればチューブタイプのものを選ぶといいでしょう。
以上の点を考慮し、デリケートゾーンの黒ずみケアにおすすめのワセリンを4つご紹介したいと思います。
デリケートゾーンの黒ずみケアにおすすめのワセリン「4選」
①サンホワイト
デリケートゾーンの黒ずみに使用するには精製度の高い「サンホワイト」が最もおすすめ。
値段は少し高いですが、肌への刺激がほとんどなく安心して使用することができます。
②プロペトピュアベール
サンホワイトに次いで精製度の高いワセリンです。
③日本薬局方 健栄製薬 白色ワセリンソフト
白色ワセリンの中でも、のびがよく、べたつきが少ないのが特徴。
チューブタイプなので雑菌も繁殖しにくいため、デリケートゾーンにもおすすめ。
④健栄製薬 ベビーワセリン
こちらは③の白色ワセリンと中身は同一。ドラッグストアなどで手に入りやすいので便利。
デリケートゾーンにワセリンを使用する際の注意点
① 入浴後、清潔な手でワセリンを塗る
ワセリンは入浴後の清潔な肌に、清潔な手で塗るようにしましょう。
一度塗れば肌に長い時間とどまるので、1日1回でも十分な効果が得られます。
② 少量を、決してこすらずに優しくなじませる
ワセリンを使用する量は、ほんの少量で十分です。
他のクリームと比較してのびが悪いので、ついこすってしまいがちですが、こすらずに優しく押し込むようにしましょう。
③粘膜部分にはできるだけ精製度の高いものを。
ワセリンは粘膜に塗っても基本的には問題はありませんが、粘膜部分は特にデリケートなため、「サンホワイト」などの、できるだけ精製度の高いものを使用するようにしましょう。
デリケートゾーンの黒ずみケアに「ワセリンを使っている」という口コミはある?
デリケートゾーンの黒ずみケアに、ワセリンを使っている方はいるのでしょうか。口コミサイトや、各種ショッピングサイトのレビューなどをチェックしてみました。
サンホワイトをデリケートゾーンの保湿に使っています。
乾燥によるかゆみには効果がありましたが、黒ずみはそんなに変化なしです。
下着のゴムの部分が肌荒れを起こして黒ずんでいるので、白色ワセリンをぬって保護しています。
肌あれは少しよくなり、黒ずみもマシになってきた気がするのですが、下着についたワセリンがなかなか洗濯でおちないので苦労しています。
デリケートゾーンの黒ずみにワセリンが効くと聞いて使ってみましたが、べたつきがすごくて、すぐにふき取ってしまいました。私はもっと軽いテクスチャーものが好みです。
ワセリンのデリケートゾーンへの黒ずみの効果は?なぜ黒ずみ対策になるの?
次は、ワセリンをデリケートゾーンの黒ずみに塗ることが「なぜ黒ずみ対策になるのか」ということについて考えていきたいと思います。
① 抜群の保湿力で、乾燥による肌のダメージ軽減になる
ワセリンはそもそも「油」なので、肌の水分蒸発を防ぐ保湿力は抜群。
乾燥すると、肌はバリア機能が壊れたり、ターンオーバーが乱れ、黒ずみの原因になります。
ワセリンでしっかりと保湿をすることで、黒ずみ予防になります。
② 摩擦によるダメージを軽減できる
デリケートゾーンは一日中、下着やストッキング、ボトムスなどに触れており、摩擦が生じます。
摩擦が生じると、肌は自らを守ろうとし、メラニンを過剰に生成するため黒ずみに。
ワセリンで肌を保護しておくことで、摩擦による肌ダメージを軽減し、黒ずみを予防することができます。
③ 低刺激なケアができる。
ワセリンは赤ちゃんも使えるほど、低刺激な保湿剤です。
デリケートゾーンのように特に皮膚が薄く敏感な箇所は、少しの刺激でも炎症を起こしやすいので、とにかく「刺激をあたえることなく保湿すること」が黒ずみ解消への近道です。
「低刺激」という点でいえば、ワセリンは他のどの保湿剤より優れているので、その点でも黒ずみを予防することができます。
ワセリンで「デリケートゾーンの黒ずみケア」をすることのデメリットとは?
続いて、「デリケートゾーンの黒ずみ」をワセリンでケアすることに、どんなデメリットがあるか考えてみましょう。
①のびが悪く、べたつく
ワセリンは安全で保湿力が高いのですが、伸びが悪くべたつくのが難点です。
アンダーヘアにワセリンが絡んだり、落とす際に、石鹸やボディーソープなどでごしごし洗ってしまいがちになることも。
洗いすぎは刺激になり、黒ずみを悪化させる原因になります。
②ワセリンは肌の内側から保湿することはできない。
ワセリンは油そのものなので、乾燥してカサカサになった肌にうるおいを与えたり、肌をやわらかくするという役割を果たすことはできません。
あくまで油でフタをし「保護する」という役割のみを担うもの。
乾燥した肌には油だけでなく水分も必要です。
ワセリンだけでは表面はしっとり潤っているような気がしても、肌の内部は乾燥しているということも。
油分だけをたっぷり与えてしまうとバランスが崩れ、湿疹ができたりする可能性もあります。
白色ワセリンは代表的な閉塞剤です。塗布直後の角質水分増加作用はありません。
③美白成分は配合されていない
ワセリンは肌を油で「保護する」だけのもの。
デリケートゾーンの黒ずみをより積極的に解消するには、メラニンの生成を抑える美白成分が配合されていることが必要です。
デリケートゾーンの黒ずみは、油分を与えるだけでなく水分や美白成分もしっかり補うことができ、かつ安全に使用できる「専用のクリーム」を使用するようにしましょう。