せっけんの「ザ・定番」である「牛乳石鹸」。
誰もが一度は使用したことがある石鹸ではないでしょうか。薬局やスーパーなど、どこでも手に入るロングセラーの石鹸です。
そんな牛乳石鹸は、「デリケートゾーンの黒ずみ」に効果はあるのでしょうか?
牛乳石鹸とはどんな石鹸?
牛乳石鹸とは・・・
牛乳石鹸共進社(株)が製造する、発売から90年以上の長い歴史を持つ固形石鹸。
スクワランを配合する「赤箱」と配合しない「青箱」の2種類がある。
牛乳石鹸はデリケートゾーンの黒ずみに効果はあるの?
デリケートゾーンの黒ずみの原因は、
- 洗いすぎによる炎症
- サイズの合っていない下着を着用による摩擦
- 生理用ナプキンやおりものシートなどによる摩擦や蒸れ
- ターンオーバーの乱れ
などがあげられます。
肌が刺激を受け、炎症を起こすと、肌は自らを守るためにメラニン色素が作られます。
通常はターンオーバーによって剥がれ落ちるメラニン色素ですが、ターンオーバーが乱れると、メラニンが肌の上に定着し、黒ずみとなります。
肌が炎症を起こして黒ずんでしまった場合には、
①古い角質をやさしく落とし、②肌をしっかり保湿する
この2点が非常に重要です。
ターンオーバーが乱れて、古い角質やメラニンが肌の上に残ったままでは、黒ずみは解消できません。
また、逆に洗いすぎで肌が炎症を起こすと、メラニンがさらに過剰に生成され、黒ずみが悪化してしまうことに。
牛乳石鹸には、新鮮な牛乳から丁寧に作られたミルクバターがたっぷりと含まれているため、保湿をしながら、「黒ずみの原因であるメラニンを含む古い角質」を取り除くことができます。
そのため、牛乳石鹸でデリケートゾーンを洗うことは「デリケートゾーンの黒ずみ解消になる」と言えるでしょう。
牛乳石鹸をデリケートゾーンの黒ずみ対策として使うなら青箱?赤箱?
牛乳石鹸には赤箱と青箱がありますが、デリケートゾーンの黒ずみ対策として使うには、どちらがいいのでしょうか。
それぞれの配合成分をチェックしてみましょう。
牛乳石鹸「青箱」の配合成分は?
- 石ケン素地
- 香料
- 乳脂(牛乳)
- 水
- ステアリン酸
- 酸化チタン
- EDTA-4Na
とてもシンプルな配合成分ですね。
続いて赤箱もチェックしてみましょう。
牛乳石鹸「赤箱」の配合成分は?
-
- 石ケン素地
- 香料
- 乳脂(牛乳)
- スクワラン
- 水
- ステアリン酸
- 酸化チタン
- EDTA-4Na
青箱と赤箱、ほとんど同じ「全成分」です。
ただ、良く見てみると・・たったひとつの違いが!
赤箱に含まれていて、青箱にふくまれていない成分・・
「スクワラン」です。
スクワランは人の皮脂の成分に近く、肌になじみやすく保湿効果の高いオイルです。
デリケートゾーンは皮膚が薄く、少しの炎症でも黒ずみになりがち。
そのため、しっかり保湿し、肌を守ってあげることが大切です。
デリケートゾーンの黒ずみ対策として使用するなら、牛乳石鹸は、より保湿効果の高い「赤箱」をおすすめします。
牛乳石鹸を「デリケートゾーンの黒ずみ」に使うデメリットは?
牛乳石鹸は、配合成分もシンプルで価格も安く続けやすい石鹸です。
ただ、もともと全身を洗うように開発された石鹸なので、デリケートゾーン専用に使うには少し「惜しい」と思う点がいくつかあります。
どのような点が「惜しい」部分なのでしょうか。
① 「香料」や「品質安定剤」は含まれている。
牛乳石鹸は「無添加石鹸」なのかと思いがちですが、
無添加せっけんではなく、「香料」や「EDTA-4Na」といった「品質安定剤」も含まれています。
肌が敏感な方は、このような添加物にも肌が反応してしまうこともあるでしょう。
固形石鹸は、液体のボディソープなどと違って腐敗しにくいので、完全無添加の石鹸も多くあります。
最も敏感なデリケートゾーンに使用するには、牛乳石鹸より、さらに添加物が少ない石鹸をおすすめします。
>>完全「無添加」で、「黒ずみに効果のある」デリケートゾーン専用石鹸
②「保湿成分」が物足りない。
牛乳石鹸の赤箱には「ミルクバター」と「スクワラン」が保湿成分として配合されていますが、固形石鹸は基本的に弱アルカリ性なので、これだけだと、肌質によっては、デリケートゾーンの保湿が十分でない場合も。
弱アルカリ性である石鹸は、肌の皮脂をたくさん奪うので、乾燥しないしっとりした洗いあがりを実現するには、より多くの保湿成分・美容成分が配合されたものの方が望ましいです。
③ 「抗炎症成分」も配合されているもの方が、なお良い。
デリケートゾーンは皮膚が薄く、少しの刺激でも炎症を起こし黒ずみの原因になってしまいます。
毎日の入浴で、「まったく刺激を与えずに洗う」というのもとても困難な話です。
そのため、デリケートゾーンに使用する石鹸には、「抗炎症成分」が配合されていることが理想的。
「グリチルリチン酸2K」や「甘草エキス」などが、代表的な抗炎症成分です。
デリケートゾーン専用の石鹸には、「保湿成分」以外にも「抗炎症成分」が配合されているものも多くあります。
敏感で、炎症を起こしやすい肌には、抗炎症成分も配合されている石鹸を選ぶようにしましょう。
デリケートゾーンの黒ずみを解消するには、クリームも併用を。
デリケートゾーンを「保湿しながら洗う」ことは先にもお伝えしたように、黒ずみ予防に効果的です。
しかし、さらに積極的にデリケートゾーンの黒ずみにアプローチするには、美白成分の配合されたクリームも併用するのがおすすめ。
石鹸などにも美白成分の配合されたものがありますが、所詮は洗い流してしまうもの。
クリームはずっと肌に密着し、美白成分を24時間肌に届けるので、石鹸と比べると、効果は歴然の差です。
①石鹸で「メラニンを含む古い角質をしっかり落とし」
②専用の黒ずみクリームで「美白成分を直接肌にしっかり届ける」。
このWのアプローチが「黒ずみ解消への最短距離」となります。
【関連記事】